Q.海水魚を飼うには、水温は、どれくらいが良いですか?
A.
サンゴをレイアウトした水槽なら、23〜26℃。
魚や一部の高水温に強いソフトコーラルなら、23〜28℃程度までは大丈夫です。
サンゴを入れずに、カクレクマノミだけの飼育水槽でしたら、30℃程度まではいけます。
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Q.コケがひどいです。対策が知りたいです。
A.
水槽をセットしてから半年以内で、水質が安定する前の水槽、
相対的に魚が多く入っている水槽、
人工海水を溶かす元の水に硝酸、リン酸、ケイ酸が多い場合、
…などは、コケの発生が多くなります。
週1〜2回のコケ掃除で済んでいる場合は正常ですが、
1〜2日おきに掃除が必要な場合は、なんらかの対策を行いましょう。
@生物によるコケ掃除
ガラス面のコケ…シッタカガイ、ヤエヤマギンポ、シラヒゲウニ が有用。
ヒゲゴケ …フシウデサンゴモエビ、コケ食のヤドカリたち、
コブヒトデ、レタススラッグ(ウミウシの仲間)が役に立ちます。
底砂の上に生える赤コケ…小さめのミズタマハゼ
これを入れておけば数日でキレイになります。
マガキガイはハゼほどの即効性はないですが、赤ゴケの予防効果は十分あります。
A吸着ろ材によるリン、珪酸除去
フォスフェイトリムーバー(リン除去材)や、
シリケイトリムーバー(ケイ酸除去材)のようなアルミナ系の吸着材を使用することで、
コケの発生はある程度低減できます。
ただし、吸着ろ材は、微量元素も吸着しますので、
使用量を守り、
こまめに添加剤を入れて、微量元素を補いましょう。
また、吸着ろ材は、2ヶ月程度で交換が必要です。
Bコケ防止剤の利用
茶ゴケなどには コーラルライフ・マリンタンククラリファイアー、
赤ゴケには アクアメディックのアンチレッド が有効です。
C底砂による脱窒、脱リンの利用
細かい底砂(カリブシー・アラゴナイトサンドのセレクトやシュガー)を
水槽底面に最低5〜6cm(理想は10〜12cm)敷き詰めますと、
砂の中が嫌気(サンゴが不足する)状態になり、
細菌による脱硝酸反応と脱リン反応が起こり、
コケ大発生の予防になります。
Dエサの量や、飼育している魚の量を減らし、
好日性サンゴ、特にソフトコーラルを飼育することで、
コケのエサとなる硝酸やリンが、サンゴや海藻に吸収され、
コケが低減できます。
F多めの換水を行なう。
長い間水を替えていない場合も、飼育水に栄養分が蓄積されがちです。
その場合、70%程度の多めの換水が有効な場合もあります。
同時に底砂のヘドロを吸い出すことも有効です。
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Q.添加剤は、どれが良いですか?
A.
カリブシー・パープルアップと、
カリブシー・アラガミルク 、海養石の組合せが一番単純です。
これで、魚〜たいていのサンゴ(一部の陰日性サンゴや、SPS系の難しい種類を除く)や、
イソギンチャクを健康に飼育できました。
海水魚やサンゴにとって必要なのに、
プロテインスキマーによって減少しやすくなるという微量元素を、バランスよく補給するのには、
海養水 が適しています。
また、イソギンチャクなどの栄養補給として、マリントレースエレメントを使用したり、
スターポリプなどの餌を食べるタイプのソフトコーラルには、ターゲットフードがおすすめです。
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Q.新しくセットした水槽に生き物を入れていく時、失敗を一番少なくするためには、どんな順番で入れると良いですか?
A.
私達は、下記の手順でレイアウトを完成させていきます。
よく汚れを落としたライブロックで岩組みを作る
ライブロックの途中追加は、できるだけ避ける
↓
数日間 空回し
↓
丈夫な好日性ソフトコーラルを少なめ(3個くらい)入れる
↓ ↓
↓ これでサンゴがすぐ溶けるようなら、
↓ ライブロックの状態不良の可能性大ξ
↓
数日しても元気に咲いているなら…
↓
養殖カクレクマノミやハタタテハゼのように、
丈夫でおとなしい種類の魚を2〜3匹入れてみる
↓
1〜2ヶ月状態をみる
↓
少しずつ好日性のハードコーラルやソフトコーラルを増やしていく
サンゴの開きがわるくなったら、
多めの換水やリン酸&ケイ酸吸着材などを添加して様子をみつつ…
↓
↓ 1〜2ヶ月経過
各サンゴが元気で、コケの発生が少なくなったら、少しずつ魚を追加していく
↓
水槽がサンゴでいっぱいになる+*+
↓
大きくなりすぎたサンゴや海藻をトリミングしつつ、
完成したレイアウトを楽しむ♪♪
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Q.カーリーが大発生して困っています。
A.
カーリー(セイタカイソギンチャク)は、見た目も美しくなく、
他のサンゴを攻撃するので、駆除しましょう。
市販のカーリー退治薬を使うか、ペパーミントシュリンプに食べてもらうことが有効です。
ただし、ペパーミントシュリンプはカーリーを食べつくしますと、他のサンゴにも手出し
します。特にハナサンゴ系は好物のようですから、ご注意を。
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Q.水面に油膜が浮いて困っています。
A.
水槽の飼育水水面に溜まる油膜は、
水の透明感を大きく損じ、かつ照明の効率も低下しますので、なんとかしたいところですね。
海道システムは、背面オーバーフロー式ですので、
オーバーフロールーバー部分を掃除しておけば、
そこから水面の汚れを吸い出す構造になっていて、油膜の発生はほとんどありません。
ところが、ろ過方式によっては、油膜が発生する場合がありますので、
その対策を述べます。
●水流用水中ポンプの水流を当て、油膜を拡散させ、フィルターなどで取り除く。
海水の場合は、水流用ポンプの使用が一般化しておりますので、
この方法はとても有効です。
●市販の油膜取り装置を使用する。
外部式ろ過槽や、プロテインスキマーに付属している場合もありますので、
水槽サイズに応じたものを用意されると良いでしょう。
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Q.石灰藻をたくさん生やすには?
A.
パープルアップとアラガミルクをこまめに添加し、
定期的な換水を行っていれば、たいてい生えてきます。
ただし、
@魚と餌の量が多すぎて、硝酸とリン酸過多になり、他のコケが優勢になる環境
Aハードコーラルや海藻が多すぎて、
特に、微量元素やストロンチウムなどが不足がちな環境
などでは、石灰藻は生えにくくなります。
実際、私達の試験水槽でも、
同じシステム、同じ添加剤を使用しているにも関わらず、
石灰藻の発生状態は、水槽によって結構な差がありましたが、
換水サイクルを短くすることで、
それまで石灰藻の少なかった水槽でも、発生量は増加しました。
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Q.イソギンチャクが移動して困っています。
A.
これから、イソギンチャクを購入されるのでしたら、
移動しにくい、シライトイソギンチャクかロングテンタクルアネモネをお勧めします。
イソギンチャクは、置かれている環境に満足できないと移動します。
下記に、有力な原因順に対策を述べます。
@微量元素の不足
特に、イソギンチャクが日陰に隠れる場合は、
微量元素不足が原因である可能性が高いです。
上記のようなイソギンチャクであれば、
アラゴナイト系の底砂を使い、
海養石、パープルアップ、アラガミルクを併用することで、
状況が改善される場合が多かったです。
A照明の不足
やや強めの照明(海道システムの水量では、ヴォルティス30W×2灯)
23〜26℃の水温、
定期的な換水 を行ってみましょう。
ただし、
イソギンチャクが、常に日陰に隠れていたり、
力なく口を開きっぱなした状態が数日間続いている場合は、
そのまま死んでしまう可能性が高いです。
イソギンチャク死ぬと、その瞬間から水槽崩壊の危険性が高くなるので、
かわいそうですが、水槽から除去した方が良いでしょう。
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“水槽で飼うポイント 〜イソギンチャク〜” “サンゴ、イソギンチャク飼育の失敗例” は、こちらから★
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