Q.かざりサンゴを使ってレイアウトを組んでも良いですか?
A.
もちろん、可能です。
ただし、かざりサンゴは、
コケが生えると目立ちやすく、
ライブロックのように、ろ過を早く立ち上げる効果もないので、
生きものを入れていくタイミングは、
ライブロックを使用した場合よりも遅くなります。
このような理由から、
サンゴのレイアウトを組まれるときは、
よく掃除したライブロックを使用するのが好ましいと思います。
ただし魚だけを楽しみたい場合は、飾りサンゴを使って、
LEDの小さい照明を観賞時のみ使えば、コケやサンゴが死んで
しまう心配なく、気軽に魚を楽しむことができます。
★これに関係する↓
“そもそもライブロックとは。”は、こちらから★
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Q.好日性サンゴ、陰日性サンゴとは何ですか?
A.
好日性サンゴは、
植物である褐虫藻を共生させることで、
炭酸ガス(炭酸イオン)と水、ミネラルを使って光合成を行い、エネルギーを得ることが
できるサンゴ のことを言います。
陰日性サンゴは、
体内に褐虫藻を共生させず、
プランクトンといった有機物をエサとして食べます。
また、好日性のサンゴでも、エサへの依存度は種類によってかなり異なります。
一部の例外を除いて、好日性の中でも光への依存度が高い種類、
…例えばウミキノコや好日性トサカ、ディスクコーラルなどは、
給餌なしでどんどん成長しますし、
その分、硝酸やリン酸の吸収力も強いので、飼育はラクです。
逆に、エサへの依存度の高い、陰日性ヤギやトサカは、
頻繁な給餌が必要で、長期飼育は難しいと言えましょう。
私達も何度か挑戦したのですが、まだうまくいっておりません。
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Q.簡単な好日性ソフトコーラル(トサカやウミキノコ、スターポリプ)を飼っているのですが、最初は元気に開いても、だんだん開きが悪くなり小さくなっていきます。なぜでしょうか?
A.
きちんと照明装置が付いており、水温や、一緒に飼っている魚の量も適切で、
コケが大量に発生していないのでしたら、
微量元素不足が一番疑わしいです。
いったん、多めの換水を行ってから、
カリブシー・パープルアップ と、海養水をこまめに入れてみましょう。
多めの換水も効果的です。
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Q.好日性ソフトコーラルは飼えるのですが、ヒユサンゴやナガレハナサンゴといったハードコーラルの開きが悪く、ポツポツと死んでいきます。どうしたら良いですか?
A.
原因はいろいろ考えられます。
下記にまとめました。
@人工海水を溶かす元の水にケイ酸が多い
水槽をセットして半年経過しても、ミドリゴケではなく茶ゴケが多いなら、
ケイ酸過剰の可能性があります。
特に、飼育水がたくさん蒸発して、こまめに淡水を足している場合によくある例です。
この場合、多めの換水を行ってから、
ろ過槽内で、ケイ酸吸着材(シリケイトリムーバー)を規定量使用してください。
または、コストはかかりますが、
元の水にRO(逆浸透膜ろ過器)でろ過した水を使えば、
ケイ酸だけでなく、硝酸やリン酸、重金属も除去できますので、
サンゴを飼育する上では理想的でありましょう。
条件はありますが、低予算で対策を行うなら、
RO水の代わりに雨水を利用するという手もあります。
A飼育水に硝酸、リン酸が多い
魚が相対的に多い水槽では、硝酸、リン酸が蓄積しがちです。
魚の量を減らし、サンゴや海藻とのバランスをとったり、
細かい底砂を厚く敷くなりして、
硝酸、リン酸濃度を下げてやりましょう。
もちろん、これらのほかに、水流や照明などの要因も考えられますが、
私達の試験水槽であった原因・対策は、上記のようなものでした。
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“雨水の可能性”は、こちらから★
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Q.海道システムのような小型水槽でミドリイシ(sps系のサンゴ)を飼うには?
A.
研究中です。
現状では、小型水槽でのミドリイシ飼育はお勧めいたしません。
一部のエキスパートの方で成功されている場合もありますが、
一般の方には難しいと思います。
人気の高いミドリイシの仲間は、
浅場で透明度が高く、窒素やリンの少ない、ごく清浄な水質の海域にうまく順応した生き物です。
水槽内で彼らを飼育するためには、これに近い環境の再現が必要になります。
逆に、養分豊富な水質では、褐虫藻が繁殖しすぎて、
茶色く変色したり、白化して死亡することもあるでしょう。
具体的な数値を言いますと、
硝酸 5mg/l以上、リン酸 0.05mg/l以上検出される水質では、
ミドリイシの長期飼育が難しいと思います。
さらに、
カルシウム、ストロンチウム、マグネシウム、カリウムの炭酸塩と微量元素が豊富で安定した水質、
十分な照度、
よどみのない水流 も欠かすことができません。
小型水槽では、上記の水質を、安定して維持することが大型水槽と比べて難しいのです。
もちろん、週2回程度の換水を行えば、わりと長期の飼育もできたのですが、
手間と労力を考えると、隔週程度の換水で抑えたいところです。
現在、これを実現すべく、試験を繰り返しているところですので、
成功の暁には、方法を公開させていただきます。
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