そもそもライブロックとは。
高さや奥行きがある、
海の中の景色のような水槽。
彩り豊なサンゴをレイアウトした、
そんな水槽では、
ライブロックの使用が前提になっている、
と言えます。
そもそもライブロックとは、
海から引き上げたそのままの岩です。
表面にいろいろな生物が付着しています。
最近は、
人工の岩を海に沈めて、ライブロック化した商品も
出回りつつあります。
そんなライブロックが、
どのような働きをするのかというと、
@自然のろ過バクテリアにより、生物ろ過が早く立ち上がります。
Aライブロック表面のろ過バクテリアが水質を浄化します。
Bライブロック内部での脱窒(硝酸除去)反応が期待できます。
C石灰藻といった、有用な生物を水槽に導入します。
D飾りサンゴに比べて、自然な色合いを持ちます。
このような、有用なライブロック。
品質も形も良いライブロックを入れて、
作りたい海中の景色のイメージを膨らませるのも楽しい時間です。
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ライブロックを入れる前に
ライブロックの存在で、サンゴの飼育は大きく進歩したと言えましょう。
しかしながら、水槽に入れるときは、下記の点に十分ご注意下さい。
@できるだけ上質なライブロックを選ぶ
磯の香りがし、腐敗臭のしないものが良品です。
A水槽に入れる前に、表面の汚れをよく落とす
そのまま使えるような、極上のライブロックに出会える確率はとても低いです。
海から輸送中に、表面の生物の多くが死んでいると思われるライブロック。
そのまま水槽に入れるのは、危険なのです。
別の容器に入れて、タワシと海水で、表面の汚れをよく落としましょう。
B時々付いている有害な生物に注意
時々、ライブロックには有害な生物が付いているので、発見したら取り除きましょう。
・カーリーアネモネ (→市販の駆除キットで撃退!)
・サンゴを食べるウミウシや貝
・魚を食べるカニ
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ライブロックには表と裏がある!!
準備できたライブロックを水槽へ入れるときに注意することとは…
@ライブロックには、表と裏があります!
表…赤い石灰藻や海藻が付いている
裏…表に比べて、茶色く、生物が付いていない
レイアウトを作る場合、できるだけ、表側を上向きや外側にすることが望ましいです。
もともと裏側だった部分を表にして使うと、
石灰藻が付着するまでの時間が長くなってしまったり、
コケが付着しやすくなってしまいます。
Aライブロックの追加はできるだけ避けること。
私たちも、サンゴの飼育実験で何度か失敗の経験があるのですが、
いったん安定した水槽に、新しいライブロックを追加することは、
できるだけ避けた方が良いです。
どうしても必要なら、しっかり海水で洗浄してから、少しずつ入れていきましょう。
B水質に敏感なサンゴや魚をすぐに入れない
理想は、ライブロックを入れてから1ヶ月、水槽を空回しさせること。
その間、照明は点灯させません。
その後、水質に敏感でないサンゴや魚から入れると、成功率が高いです。
どうしても、ライブロックを入れて数日で生物を入れたい場合は、
極力丈夫なものから入れましょう。
そういう私達も待てなくて、水槽セット後数日で、丈夫な生物を入れることが多いです。
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