海道システム(小型水槽)向きの仲間たち
海道システムのような
50L以下の小型水槽で飼育する生き物は、
大きくならず、おとなしく、病気にかかりにくいものを選ぶのが良いでしょう。
以下が、おすすめな生き物一覧です。
@養殖ものの小型タイプのクマノミ類
・カクレクマノミ ・ブラックオセラリス
・ハナビラクマノミ ・モルジブアネモネフィッシュ
・ペルクラクラウン
A遊泳型のハゼ
・ハタタテハゼ ・パープルファイヤーゴビー(シコンハタタテハゼ)
・アケボノハゼ ・クロユリハゼ
Bテッポウエビ共生ハゼ
・クビアカハゼ ・ハタタテネジリンボウ
・ヤマブキハゼ ・ニチリンダテハゼ
・ドラクラゴビー ・ギンガハゼ
・ヤノダテハゼ など
C超小型のハゼ(水槽設置後3ヶ月後から)
・オヨギイソハゼ ・アオギハゼ
・レッドヘッドゴビー ・スケロクウミタケハゼ
・ネオンゴビー ・ネオンピグミーゴビー
・キイロサンゴハゼ ・タイニーダートゴビー
・レッドバンデッドゴビー・チゴベニハゼなどのベニハゼ系
D超小型のヤッコ(水槽設置後3ヶ月後から)
・チェルブピグミーエンゼル ・アフリカンピグミーエンゼル
・チャイロヤッコ ・フィッシャーズピグミーエンゼル
・カリビアンフレームバックピグミーエンゼル
Eマンダリン、ネズッポ系、小型ヨウジウオ
・マンダリン ・コウワンテグリ
・ヒバシヨウジウオ ・レッドスクーターブレニー
・スポットテールブレニー
F小型の草食性ギンポ
・ヒトスジギンポ ・ヤエヤマギンポ
・フタイロカエルウオ
G超小型のハタ(水槽設置後3ヶ月以上後から)
・ロイヤルグラマ ・バイカラードティーバック
・クレナイニセスズメ ・スイスガードバスレット
・フレードマニー ・キャンディバスレット
Hジョーフィッシュ(水槽設置後3ヵ月〜半年後から)
・イエローヘッドジョーフィッシュ
・パーリージョーフィッシュ
・ブルースポットジョーフィッシュ
I小型のエビ類
・ホワイトソックス ・スカンクシュリンプ
・オトヒメエビ ・アオムネオトヒメエビ
・ゴールデンボクサーシュリンプ
・イソギンチャクカクレモエビ ・イソギンチャクカクレエビ各種
・フシウデサンゴモエビ ・キャメルシュリンプ
Jスズメダイ
・デバスズメ ・スプリンガーズデムワーゼル
★こちらには、それぞれについての飼い方など詳しく書いています、
写真とあわせてご覧にもなってください!
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まず始めに入れられる仲間たち
海道システムをセットして、1週間後。
最初に入れても失敗の少ない、
丈夫な生き物の例をご紹介します。
まずは、これらの飼育から始めましょう。
ただし、生物なので失敗がゼロになるということは
ありませんのでご理解くださいませ。
魚: 養殖もののカクレクマノミや小型種のクマノミ類
ハタタテハゼ、アケボノハゼ
マンジュウイシモチ
ハタタテネジリンボウ、
ギンガハゼ、ヤマブキハゼのようなエビ共生ハゼ
(これらは、ニシキテッポウエビなどと共生するハゼです)
ヤエヤマギンポ、インドカエルウオ
(ただし、類似のギンポ同士はケンカするので1水槽に1匹)
デバスズメのような、おとなしいスズメダイ
サンゴ: ディスクコーラル
マメスナギンチャク
スターポリプ
ウミキノコ
好日性のトサカ類
その他: ケヤリムシ
三角シッタカガイ
マガキガイ
キャメルシュリンプのような丈夫なエビ
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少し待てば入れられる仲間たち
水質が安定してから入れた方が良い生き物の例をご紹介します。
海道システムをセットして、4〜6ヶ月後。
ややデリケートな種類も入れることができるようになります。
ただし、先住者とのバランスには注意します。
魚: 超小型のハゼ類・・・・・ベニハゼ、オヨギイソハゼ など
(ただし、大きめの先住者には食べられる可能性があるので注意)
超小型のヤッコ類・・・・チェルブピグミーエンゼル、チャイロヤッコ など
(近似種どうしはケンカするので、ヤッコ類は1水槽に1匹まで)
超小型のハタ類・・・・・ロイヤルグラマ、フリードマニー など
(近似種同士はケンカするので、ハタ類は1水槽に1匹まで)
プランクトン食の魚・・・マンダリン、レッドスクーターブレニー、ヒバシヨウジウオ など
(水槽内で自然に発生するプランクトンを食べるので、1水槽に1匹まで、
また他の魚が多いと餌が回らないので、
これらが主役魚になる程度まで魚の数を減らします。)
サンゴ: ポリプの大きな石サンゴ類・・・ヒユサンゴ、コハナガタサンゴ、ナガレハナサンゴ、スリバチサンゴ
(これらのサンゴは硝酸、リン酸、ケイ酸の蓄積に弱いので、
魚の量は、
ハタタテハゼ サイズの魚2〜3匹+超小型のハタ1匹程度に抑える)
比較的飼育の易しいイソギンチャク類・・・シライトイソギンチャク、ロングテンタクルイソギンチャク、
タマイタダキイソギンチャク、サンゴイソギンチャク
その他: エビ類・・・ホワイトソックス、スカンクシュリンプ、オトヒメエビ、イソギンチャクモエビ、
ランドールズピストルシュリンプ、ニシキテッポウエビ など
小型ウミウシ類
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初心者向きのサンゴたち
サンゴの中でも初心者向きのものをいくつかご紹介します。
〜初心者向きのサンゴ〜
スターポリプ、イエローポリプ、ディスクコーラル、バブルディスクコーラル、インドケヤリ
照明:必要だが、強い照明でなくても大丈夫。
蛍光灯でも十分。
水質:あまりに悪い水質でなければ、問題ない。
KH、カルシウム濃度、微量元素にこだわらなくても飼育可能。
水流:あまりよどんでいなければ、それほど気にしなくても大丈夫。
ろ過槽からの水流があればOK。
給餌:照明のみで管理できるサンゴもあり。
冷凍ブラインなどを水で溶かし、スポイトであげれば、触手を伸ばして食べる。
〜準初心者向きのサンゴ〜
ミズタマサンゴ、クサビライシ、オオバナサンゴレッド
照明:好日性のサンゴなので、照明は必要だが、
光だけに依存しないので、強い照明でなくてよい。
水質:あまり神経質にならなくて良いが、硝酸塩の溜まりすぎに注意。
水流:弱い流れを好む。
強すぎるのはあまり良くない。
給餌:餌を与えると、共肉の広がりが良くなる。
★こちらには、それぞれについての特徴など詳しく書いています、
写真とあわせてご覧にもなってください!
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海水魚の人気No.1は?
海水魚の中で、人気No.1の種類とは??
第1位 カクレクマノミ **
第2位 ハタタテハゼ ++
この2種が、当社の海水魚売り上げデータでは、人気を保ち続けています。
第1位のカクレクマノミは、それが主人公になったアニメ映画が公開されたことで、人気がさらにUPしました。
また、養殖されたものが主流になり、状態が安定したため、とても飼いやすくなってきています。
この人気の2種は、
美しくて★愛らしくて★動きが面白い★
購入しやすい価格で★飼育もしやすく★ほかの魚をしつこくいじめない★
と、あらゆる点で水槽飼育に向いた海水魚と言えるでしょう。
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水槽で飼うポイント 〜カクレクマノミ〜
海水魚で人気No.1のカクレクマノミ の飼育のコツをまとめました!
〜カクレクマノミを選ぶ〜
@小型水槽では養殖もの(ブリード)を選ぶ!
ワイルドものに比べて、魚の健康状態が安定していて飼いやすいです。
また、サイズが小さい場合が多いので、水を汚しにくく、
新しい小型水槽に入れるのには適しています。
A健康なものを選ぶ!
背中の肉が落ちていない、太ったもの、
元気に泳いでいるものを選びましょう。
粘膜が過剰分泌されて、
体の表面が白くに濁っているものも避けましょう。
B入れられるカクレクマノミは2匹まで!
水量50L以下の小さい水槽に、
入れることができるカクレクマノミは2匹までです。
小さい(3cm程度)ものを2匹水槽に入れれば、成長とともに
大きい方がメス、小さい方がオスになり、自然にペアになります。
3匹以上入れると、1番目と2番目に大きなものがペアになり、
3番目以下の大きさのものは、いじめ殺されてしまうのです。
〜カクレクマノミを水槽に入れる〜
C水温・水あわせをしっかり行う!
水温・水あわせをしっかり行いましょう。
最低30分程度です。
飼育水槽の水温は24〜27℃になるようにします。
D水槽には蓋を!
時々、水槽の外へ飛び出して死んでしまうことがあるので、蓋は、した方がベターです。
水中のガス交換は、プロテインスキマーが行いますし、
温度上昇には、クーラーで対応できますので、フタによる弊害はほとんどありません。
E魚食性の魚と混泳させない!
カクレクマノミが食べられる危険性があります!
〜カクレクマノミを飼育する〜
F餌を与えすぎない!
1日に2〜3回、一度に1分ほどで食べきる量を与えましょう。
例えば、3cmサイズのカクレクマノミは、一度の給餌で、メガバイト S粒を 10粒程度 食べます。
餌の与えすぎは、水質悪化を招きますので、くれぐれも注意しましょう。
また、外出の時は、よほど痩せているものではない限り、1週間程度の絶食には耐えられます。
Gすぐに魚を増やさない!
生物ろ過が安定するまでには、2〜3ヶ月かかります。
その間は、魚を増やさないようにしましょう。
ライブロックやライブサンドを使いますと、ろ過の立ち上がりが早くなります。
H養殖ものと、天然ものを一緒に入れるときは注意!
養殖もの(ブリード)のカクレクマノミ が入っている水槽に、
天然もの(ワイルド)のカクレクマノミや他のクマノミ類 を追加することは
避けたほうが無難でしょう。
クマノミ類は、白点病には強いのですが、ある特定の病気には、弱い面もあります。
養殖もののカクレクマノミが入っている水槽に、
別のクマノミ類(特に天然ものが多い)を追加すると、この病気を持ち込むことが時々あります。
一般的に、この病気は、寄生虫による “トリコディナ症” と言われているのですが、
顕微鏡でこの虫が確認されたことはありません。
一方で、細菌性治療薬で効果があることから、細菌病の可能性が高いと思います。
症状ですが、泳ぎに元気がなくなり、食欲が落ちて、皮膚が充血し、粘膜で体表が白く見えます。
同時にエラも白く劣化してきます。
もし、この病気が発生した場合、
初期の段階では、、グリーン・F・ゴールドの薬浴で治療できることが多いです。
しかし、発見が遅れると、治癒は難しくなります。
また、グリーン・F・ゴールドは、サンゴやイソギンチャクに対して副作用がありますので、
薬浴は、別の水槽で行う必要があります。
いったんこの病気が発生し、中の魚が死亡した場合には、
新しい魚をれるまでに、少なくとも1ヶ月以上間隔をあけましょう。
I定期的な換水を!
海水水槽での換水の目的は、水槽の状態によって違います。
<生物ろ過が安定している水槽>硝酸、リン酸を取り除いてミネラル分を補給し、
イオンバランスを補正することにあります。
<設置後間もない水槽>上記に加えて、ろ過が安定していないので、
白濁、アンモニア、亜硝酸が発生した場合、
これらを手っ取り早く除去するために換水する場合もあります。
一般に、小さい水槽ほど、換水の間隔は、短くなります。
しかし、アラゴナイトを敷いている海道システムでは、
水槽設置後3ヶ月以上経過していれば、
換水は2週間〜1ヶ月に1回、50%程度で足りることが多いです。
当社の試験では、
硝酸を吸収するイソギンチャクや好日性サンゴの量と、魚とのバランスがとれており、
硝酸が発生しない水槽は、添加剤を使用することで3ヶ月以上換水しなくても平気な場合もあります。
しかし、3ヶ月もすると、徐々にサンゴの調子が悪くなり、一部溶けてしまいました。
やはり、定期的に換水を行なうほうが失敗を減らすことができると思います。
Jイソギンチャクはなくても平気!
カクレクマノミは、イソギンチャクがいなくても、産卵まで行います。
水槽で飼われているクマノミにとってイソギンチャクは絶対に必要な存在では無いのです。
ソギンチャクは、死亡した場合、水槽を崩壊させる確率が高いので、
ろ過が安定し、飼育技術がアップしてから、入れるようにしましょう。
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水槽で飼うポイント 〜イソギンチャク〜
多くの人が飼いたいと思われている、イソギンチャクとカクレクマノミ。
しかし、イソギンチャクの飼育は、カクレクマノミよりも若干難易度が高いので、
焦って入れる必要はないのです。
イソギンチャク飼育について、いくつかのポイントをまとめました。
〜イソギンチャクを選ぶ〜
@種類を選ぶ!
小型水槽でも飼育しやすく、手に入れやすい種類をご紹介します。
・シライトイソギンチャク
・ロングテンタクルアネモネ
・タマイタダキイソギンチャク(すこし移動しやすいです)
・サンゴイソギンチャク(すこし移動しやすいです)
天然のカクレクマノミがすぐに入る、
ハタゴイソギンチャクとセンジュイソギンチャクは、
飼育が難しく、小型水槽向きではないと思います。
養殖のカクレクマノミなら、数ヶ月間はかかりますが飼いこむと
上記のイソギンチャクにでも入る場合が多いのです。
場合によっては、トサカやキノコ、LPS系のハードコーラルにも入ることもあります。
A茶色や緑色で、開いているものを選ぶ!
シライトイソギンチャクや、ロングテンタクルを選ぶときには、
褐色や緑色のものが飼い易いでしょう。
不自然に真っ白だったり、透明なものは、褐虫藻が抜けている場合が多いです。
そして、お店の水槽で元気に開いているものを選びましょう。
縮んだものや、日陰に隠れているもの、
力なく口を開いてしまっているものや、足板に傷が付いているもの、は選ぶべきではありません。
〜イソギンチャクを水槽に入れる〜
B水質が安定した水槽に入れる!
イソギンチャクを、水槽設置後間もない水槽に入れると失敗率が高くなります。
イソギンチャクは、死んでしまうと水質が一気に悪化して、水槽が崩壊する可能性が高いので、
水槽へ入れるタイミングとその飼育には、慎重になることです。
カクレクマノミも、水槽の中ではイソギンチャクなしで平気なので、
急いでイソギンチャクを入れる必要はありません
海道システムを設置してから最低でも2〜3ヶ月経過し、水質が安定してから、飼育を始めましょう。
(本ブログでは、水槽設置後すぐにイソギンチャクを入れていますが、
これは、デモ用として多少無理をしております・・・。ライブロックの状態がよければいきなり
イソギンチャクやサンゴを入れても上手くいく場合もあります)
Cイソギンチャクに適した環境の水槽に入れる!
底砂はやや厚めに敷きます。5〜7cm程度です。
そうすることで、底砂から微量元素の供給が期待できます。
また、底砂に入るタイプのイソギンチャクの棲みかにもなります。
水温は、24〜26℃になるようにします。
日本の夏場では、クーラーは必須とお考えください。
照明は、明るいものが必要です。
海道システムの場合、
ヴォルテス30W×2灯、または、ファンネルラッキー70W程度の明るさが必要です。
〜イソギンチャクを飼育する〜
D添加剤をマメに与える!
ヨウ素、微量元素を定期的に添加することが大切です。
いったん水槽になじんだイソギンチャクは、
上手に飼えば、10年以上長生きする生き物です。
Eポンプに吸われないように注意!
ろ過槽や、水中ポンプに吸われる事故に気をつけましょう。
海道システムでは、この事故は、構造上発生し難いです。
Fサンゴが攻撃されないように注意!
一部のサンゴ(ヒユサンゴなど刺胞毒が弱い種類)は、
イソギンチャクに攻撃される可能性があるので、近くに置かないように注意しましょう。
G魚が食べられないように注意!
動きの遅い魚や小さい魚は、
イソギンチャクに食べられてしまうことがあるので、注意しましょう。
Hイソギンチャクは素手で触らない。
人肌も刺胞毒に負けることがありますので、極力素手で触らないようにしましょう。
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餌 〜与えすぎに注意!〜
かわいい魚たちに、
たっぷりと餌を食べて欲しいところですが、
餌の与えすぎには気をつけましょう。
1〜2分で食べきる量を、
一日に2〜3回与えれば十分です。
私達は、
養殖のカクレクマノミ若魚やハタタテハゼには、
メガバイトレッドSを1匹あたり、
1回に10〜20粒ほど与えています。
ろ過能力以上の餌を与えますと、
水質が悪化し、
サンゴや魚の病気、死亡原因になります。
くれぐれもお気をつけて。。。
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餌 〜人工餌を食べない魚たち〜
<プランクトン食の魚>
マンダリン、オイランヨウジウオ など
海道システムに限らないのですが、
サンゴをレイアウトした水槽では、
ヨコエビをはじめとする動物プランクトンが
自然にわいてきます。
この環境が整いますと、
上記のようなプランクトン食魚の長期飼育も
可能になります。
ただし、水槽セット直後は
プランクトンが十分に発生しておりませんし、
水質も不安定なので、
これらの魚種を飼育することは避けましょう。
また、
小さい水槽にプランクトン食魚を数多く入れると、
餌が不足してきます。
海道システムの水量ですと、
プランクトン食魚は、
小型のマンダリン1匹+ヒバシヨウジウオ1匹程度に抑え、
他は乾燥餌を食べる魚を数匹入れると、バランスが保てる場合が多かったです。
<サンゴを食べる魚>
チョウチョウウオ全般、ヤッコ類の一部、テングカワハギ など
上記の魚たちは、好んでサンゴを食べます。
特に、サンゴ食タイプのチョウチョウウオ や テングカワハギは、
人工餌への餌付けが困難で、
サンゴと一緒に飼うと、サンゴばかり食べてしまいます。
このような魚種をサンゴ水槽で飼育することはおすすめいたしません。
まして、海道システムでは、
チョウチョウウオ や ヤッコ類を飼育するにはスペースの都合上
飼育するのに向きません。
例外的に、以下の魚は人工餌にも餌付きやすいです。
一部のヤッコ
超小型のチャイロヤッコ系
チャイロヤッコ
チェルブピグミーエンゼル
アフリカンピグミーエンゼル
カリビアンフレームバックエンゼル
これらは、サンゴもあまり突かないので、海道システムでの飼育もおすすめできます。
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海道には向かない生き物たち
いろいろな生き物とサンゴで、様々なレイアウトを楽しめる海道ですが、
コンパクトな飼育環境であるため、この水槽で飼うのが難しい生き物もあります。
<魚>
・通常の小型ヤッコ、中大型ヤッコ
魚体が大きすぎますし、同属同種同士でケンカします。
・キイロハギ、ナンヨウハギ、ツノダシ、その他のニザダイ
魚体が大きすぎます。
・チョウチョウウオ
魚体が大きすぎます。小さい個体なら飼えなくもないのですが、白点病にかかりやすいです。
・大型クマノミ、ミスジリュウキュウスズメダイなどの
気の荒いスズメダイ
魚体が大きすぎますし、性格が荒いです。
・大きめのハナダイ
魚体が大きすぎます。
・その他の大きくなる魚
・極めて水質に敏感な魚種
ベントラリスアンティアスなど
・特殊な食性をもつ魚
ヘコアユ など
<サンゴ、イソギンチャク>
・大型イソギンチャク
ハタゴイソギンチャク、イボハタゴイソギンチャク、センジュイソギンチャク など
大きすぎますし、飼育も難しい種類です。
・SPS系(ポリプが短い)サンゴ、シャコガイ
ミドリイシ、ハナヤサイサンゴ、トガサンゴ、シャコガイ など
海道システムのような小型水槽でこれらを飼育するには、
高度な知識、技術が要求されますので、一般には推奨いたしません。
ただし私達も飼育方法を常に研究しておりますので、、
確立したあかつきには本HP上にアップさせて頂きます。
・一部のLPS系(ポリプが長い)サンゴ
オオナガレハナサンゴ、ハナガササンゴ など
LPSの中でも、長期飼育が結構難しい種類なので、あまりお勧めできません。
・陰日性サンゴ
イボヤギ類、トゲトサカ、ウミイチゴ、ベニウミトサカ など
褐虫藻による光合成ではなく、摂食に大きく依存するサンゴは水槽内での長期飼育が困難です。
これらのサンゴも、ピンク色やオレンジ色で魅惑的な種類が多いので、
なんとか長期飼育できるように現在、こちらも研究中です。
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海道システム(小型水槽)での混泳について
小型水槽で海水魚を飼う時の混泳のコツをあげてみました。
もちろん例外はあり、絶対ということはありませんので、ご理解ください。
・ペアの魚以外は、同種や体色、体型の似通った魚どうしの混泳は危険。
・後から入れる魚は、既存の魚よりも、やや大きめのほうがケンカが起きにくい。
・安価で入手しやすいスズメダイは、デバスズメやスプリンガーズデムワーゼルなど一部を除いて、
気の強い種類が多く、小型水槽では避けたほうが無難。
スズメダイは、海ではみんな群れているじゃないか!というご指摘はもっともなのですが、
狭い水槽内では、突っつきあいが始まること必至でございます。
他にも、カクレクマノミでも
水槽内で、だんご になっている写真をよく見るよ!というご指摘ももっともですが、
もう少し成長してくると、大きいのが小さいのをいじめ始めます・・・。
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レイアウトのコツ 〜サンゴ同士のケンカについて〜
おとなしそうなサンゴですが、
意外に牙を隠し持った種類も多く、
強い刺胞毒をもったスイーパー触手で
ほかのサンゴを攻撃するものや、
触れあっただけで、
ほかのサンゴを侵食してしまう種類もあります。
このような刺胞毒をもつサンゴは、
同じ種類以外は、
ほかのサンゴに悪影響を与える可能性が
高いですので、
隣り合う場所にレイアウトする場合は、
膨らみや成長を考えて、
一定の距離をおきましょう。
刺胞毒の強さの例を以下に示します。
刺胞毒が弱いもの同士は
近づけても平気な場合が多いですが、
強いものと弱いもの、強いもの同士の組合せは
危険なので、十分注意しましょう。
サンゴ以外のものも例として上げています↓
◆最強・・・・アザミサンゴ、ミズタマサンゴ、ハタゴイソギンチャク、
イボハタゴイソギンチャク、サンゴモドキ、オオハナサンゴ など
◆強・・・・・ナガレハナサンゴ、コエダナガレハナサンゴ、カンムリハナサンゴ、
ハナサンゴ、オオナガレハナサンゴ、キッカサンゴ、ハナガタサンゴ、
ハナガササンゴ など
◆弱・・・・・ヒユサンゴ、コハナガタサンゴ、アザミハナガタサンゴ、タバネサンゴ、
アワサンゴ、ディスクコーラル、スターポリプ、イエローポリプ、
ウミキノコ、ミドリイシ、ハナヤサイサンゴ、
カタトサカ、コルトコーラル、ケヤリ など
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海水魚の体色を維持したい
海水魚の最大の魅力は、
あの幻想的な色彩にあることに異存のある方は少ないでしょう。
ところが、この色彩、スズメダイやチョウチョウウオなど一部の魚種を除いて、
水槽内では褪せやすいという問題があります。
特に、ヤッコ、ハギ、ニザダイ、ハナダイの仲間は、
ベアタンク に強力スキマー装置、魚のみ といった環境で数ヶ月も飼育すれば、
ほぼ確実に退色すると思います。
私達も何とかして、退色を防止し、
あわよくば一層きれいな発色をさせることができれば…と考え、
いろいろ試験しました。
たとえば、同じ魚種でも、
インド洋や紅海の魚は、全般に太平洋よりも色彩濃厚で、艶やかです。
クイーンエンゼルは、ブラジルの魚よりも、カリブ海産のほうが青が濃く美しいが、
ブラジルのセントポールロック周辺の個体は、
カリブ海産とは比較にならないほど青みが強く、超絶品である…
といったように、海域によって魚の体色はかなり違ってきます。
この原因は、遺伝的なものなのか?
それとも環境が原因なのかはまだ判りません。
しかし、退色を防止するほぼ確実な方法は存在します。
魚を、サンゴや海藻と一緒に飼うことです。
このとき、サンゴや、海藻が元気良く成長するような環境であることが重要で、
魚を少なめにして、
魚が排泄するアンモニアや、その酸化物質である硝酸が、
サンゴ(好日性)や海藻によって吸収しつくされるような、
魚とサンゴのバランスをとった環境で飼育してあげると、
不思議なことに退色はあまり発生せず、
状況によっては、一層鮮やかさを増していきます。
理由は特定できておりません。
ちなみに、これは、淡水魚でも同じで、
水草水槽で飼われている魚は、一層美しく、繁殖もしやすいのです。
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水槽内の働きものたち
水槽内でコケ取りやヘドロ掃除など、
役に立つ生き物たちと、その飼育のポイントをピックアップしました。
<お掃除生き物たち>
シッタカ貝
水槽壁面やライブロック表面の茶ゴケをよく食べてくれます。
海道システムなら2〜3匹入れておけば、ガラス壁面の掃除の手間はかなり減ると思います。
ただし、サンゴの落下事故に原因になりやすいことがデメリットです。
この事故を予防するためには、サンゴをライブロック上の安定した場所に設置したり、
観賞魚用の水中ボンドで接着することが有効です。
ヤエヤマギンポ、インドカエルウオ、フタイロカエルウオ
水槽壁面の茶ゴケ掃除に有効ですが、人工餌に餌付くと、コケを食べなくなりがちです。
コケを食べなくても、丈夫でかわいいので人気高いですが、
同種や近似種とは激しいケンカをするので、海道システムでは、1水槽に1匹までにしておきましょう。
ミズタマハゼ、アカハチハゼ
底砂の中の有機物を漉しとって食べるベントス食性のハゼです。
他にも数種類いますが、上記種が丈夫で入手しやすいでしょう。
海道システムで飼うには少し大きくなりすぎることもありますが。。
それでも、底砂表面に生える赤ゴケや茶ゴケの掃除能力はずば抜けています。
ただし、穴を掘るので、
レイアウトが崩れたり、サンゴに砂を振りかけてしまうデメリットはあります。
人工餌も食べますが、
かといって底砂掃除を止めるわけではないので、水槽内ではとてもよく働いてくれます。
90センチ水槽の底砂の表面が赤ゴケで真っ赤になっても、
1〜2匹のハゼを入れるだけで、数日から数週間のうちに真っ白になるほどですから++
これらのハゼは、相性が良いとされる細かめの底砂を選ぶことで、よく働きます。
カリブシー・アラゴナイトサンドでは、セレクトサイズがベストだと思います。
マガキガイ
象のような長い口で、底砂中の有機物を食べます。
動きも面白いので、見ていて飽きません(個人的に)。
ベントス食ハゼほどの威力は無いですが、
穴を掘らないので、ハゼよりも使い勝手は良いでしょう。
海道システムでは、
底砂の表面が見えるオープンスペースを広く取ってマガキガイを入れている水槽では、
赤ゴケの発生が起きていません。
エサ不足になりますと、いつの間にか死んでしまうので、
海道システムには1〜2匹程度を入れておくと良いでしょう。
コブヒトデ
水槽壁面のコケ、ライブロック表面の糸ゴケ、残りエサ、魚の死体などを食べてくれます。
サンゴの邪魔にもならないですし、海道システムに1匹入れておくと良いでしょう。
コブヒトデと似た仲間で、ビスケットスターフィッシュというヒトデもいますが、
これはソフトコーラルを食べますので注意しましょう。
フジウデサンゴモエビ
糸状のコケを食べてくれます。
ただし食べる量が少ないので、
効果が見えるまでには、海道システムで、3〜4匹入れてやる必要があるでしょう。
飼育のコツはやヨウ素と微量元素を添加してあげることでしょう。
<嫌な生き物を退治してくれるものたち>
ペパーミントシュリンプ
こいつは、カーリー退治の働き者です!!
水槽内ではなぜか大発生しやすいカーリーアネモネ(セダカイソギンチャク)、
この嫌われ者を食べてくれる人気ものが、ペパーミントシュリンプなのです。
実際、私達の試験水槽(LPS)でもカーリーが100匹以上大繁殖…!!!
ですが、ペパーミントシュリンプを3匹いれておいたら、
1月ほどでカーリーはキレイさっぱり〜消えました★
飼育の注意点として、
大きめの魚やホワイトソックス、スカンクシュリンプなどの元気なエビと混泳させると、
食べられる可能性が高いです。
また微量元素不足も致命的ですので、
パープルアップなどで微量元素を補いましょう。
さらに、カーリーを食べ尽くしてしまった後には、
サンゴまで食べ始めるという危険があるので、
注意が必要です。
私達の試験水槽でも、カンムリハナサンゴを食べ始めましたので、別の水槽に移動させました。
マンダリン
私達は、あまり経験が無いのですが、サンゴを食害するヒラムシにはマンダリンが有効といわれます。
しかし、このマンダリン、非常におっとりしています。
水槽内でも、手で捕まえることができるぐらいですから。
だから、他の元気な魚と混泳させると、餌が回らず、餓死することが多いのです。
マンダリンを長期飼育したい場合は、
タンクメイトは極力減らして、水槽内に繁殖したプランクトンを食べさせることがコツになります。
ところが私達の試験水槽は、
半年ほど飼育しているうちに、トサカを伝って水面までやってきて、
浮いたメガバイトを食べるほどになりました。これは例外でしょうが、
面白いですね。
← こちらをクリックしてください!
水槽内の働きものたち、を
写真でご覧いただけます!
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