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底砂について

底砂の働きを知る

海水水槽をセットする時に、最初に入れる底砂。

現在の海水水槽、特にサンゴ水槽で、広く一般的に使われるようになったのが、

アラゴナイト系底砂です。

まず、その底砂としての働き について、知っておきたいと思います。

 

 

  @アラゴナイト底砂から、サンゴや魚に必要なミネラル、炭酸、微量元素が溶け出します。

    この働きは底砂表面にバクテリア(細菌)が繁殖すると一層活発になると考えられます。

  A底砂中に繁殖した微生物によって、飼育水のアンモニア、亜硝酸、硝酸、リン酸、有機物

    を分解、浄化する働きがあります。

  B海水のpHや、KH(炭酸塩硬度)を維持する働きがあります。

  Cレイアウトに自然な風合いが加味されます。

  Dハゼやエビなど、砂に穴を掘って暮らす生物の棲みかになります。

 

 

以上のような働きをしっかり果たすものの中から、

さらに、自分の作りたい水槽に合うような底砂を選ぶこと。

それが、美しさを長持ちさせる、まず、第一の秘訣なのではないかと、

そう思います。

 

水槽づくりは、まず、土台からしっかりと!

 

底砂の働き

 

 

 

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アラゴナイトサンドとサンゴ砂との違いは

アラゴナイトは、和名でアラレ石といい、粗い結晶構造を持つ炭酸カルシウム鉱物です。

サンゴ砂も、アラゴナイトと同じ結晶構造を持ちます。

しかし現在では、サンゴ砂に代わって、特にカリブ産のアラゴナイトサンドの普及率が高まっています。

 

なぜでしょうか??

 

カリブ海産のアラゴナイトを、サンゴ砂と比べてみると、柔らかく崩れやすいのが判ります。

このため、溶けやすく、ミネラル供給力に優れていると考えられます。

 

カリブ海産のアラゴナイトの原料は、

海水の温度差によって沈殿堆積したといわれている炭酸カルシウム粒子と石灰藻などの骨格です。

そのために、サンゴが嫌う有機物や窒素、溶解性のリン含有量が少なく、

飼育水の汚染が少ないことも特長の一つです。

 

 

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底砂の厚さ

サンゴなどのレイアウト水槽をつくる場合には、

DSB方式(DEEP SAND BED 方式)という、底砂を厚く敷く方式にすると、

底砂内部の酸素が少なくなり、

硝酸除去(脱窒)と、脱リンの反応が起こることが期待できます。

  

海道システムでは、下記の厚さがお薦めです。 

 @粒径 1-2mm

  (例:カリブシーアラゴナイト‘リーフサンド’) ・・・・・・・・・・・・・・・6-7cm厚さ

  A粒径 0.1-1mm 

  (例:カリブシーアラゴナイト‘シュガーサンド’‘セレクト’)・・・・・・・・・・5-6cm厚さ

 

 

底砂に脱窒まで期待されない方は、これほど厚くなくても問題はありません。

しかし、

砂の中の穴に住み着く、テッポウエビ共生ハゼや、ジョーフィッシュの仲間を飼う場合には、

砂を上記の厚さ程度は敷いてあげましょう。

 deep sand bed

 

 

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