!クーラー無しで飼育したら…
新緑が美しい5月のある週末。
冬の間、隅に置かれていた水槽の水換えをした。
せっかくキレイにした水槽だから、
部屋のインテリアの中心になるように、よく見えるところに置こう。
というわけで、光の入る明るい部屋の、窓辺に水槽を移動。
水面に反射した太陽光がキラキラ光ってキレイ〜
週明け。今日はちょっと早い夏のような良い天気だった。
夜帰宅。
水槽の様子が変。
水温計が30℃。
わぁ…イソギンチャク、海藻がへろへろになって溶けてしまった。。
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海水魚の飼育は、水温が30℃近くまでいくと危険です。
夏場などの締め切った室内、
さらに、窓辺や日光の当たりやすい場所は、コケの発生もしやすくなるので、
水槽設置場所としては不適切です。
室温は27℃程度に維持するか、観賞魚用のクーラーを設置しましょう。
また、ポンプや強い照明を使用していると、
水温が上がりやすくなるので、注意が必要です。
→こちらをご参考に!「おすすめクーラー」
→こちらもぜひ!「★初めての海水魚★」
クーラー無しでも、ライブロックとカクレクマノミだけの水槽なら、注意事項を守れば飼育できます。
他の魚やサンゴ、イソギンチャクなどには、クーラーが必要になってくるでしょう。
!ライブロックを洗わずに、水槽に入れたら…
うちの水槽は、セットして3ヶ月。
ハタタテハゼのペアが泳いでいる可愛い水槽。
でも、ハタタテハゼが泳いでいるだけでは、少し物足りなくなってきたし、
そろそろ新しい仲間を追加したい。
巣作りするエビと、共生するハゼとか入れたら楽しそう。
で、ニシキテッポウエビとギンガハゼ、
それと巣作りがしやすいように、ライブロックを買ってきて入れた。
夜の餌やりタイム。
いつも元気なハタタテハゼが出てこない。
ライブロックに隠れてしまったのか。。
しかし、
翌朝見たら、なんとハタタテペアが死んでいる!!
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ライブロックはしっかり洗ってから入れるようにしましょう。
また、立ち上がったばかりの不安定な水槽や、安定している水槽でも、
ライブロックを追加で入れるときは細心の注意が必要です。
ライブロックには、バクテリアや有用な生物が多く付着しているので、水槽の生物環境を豊かにする反面、
いったん海から陸に上げられて数日経っているため、空気と触れている表面の生物は主に死んでしまっています。
これら表面に付いた汚れを、タワシを使って海水で十分に洗い流してから投入するようにしましょう。
→こちらをご参考に!「ライブロックについて」
!イソギンチャクを入れたけれど…
お店で綺麗なイソギンチャクを見つけた。
ゆらゆらする姿がなんとも癒し系。
今の海水魚水槽に入れてみよう、
と思って買って来た。
底砂は敷いていない、魚だけの水槽だけど大丈夫かな?
と飼育しながら数日が経って・・・
なんかだんだん縮んできているし、
隅っこの日陰に行ってしまうし、
お店で見たときみたいにゆらゆらしていない…
気がついたら★になってしまいました。
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イソギンチャクを飼育するのはなかなか難しいです。
種類や状態をしっかり選んで入れるようにしましょう。
また、イソギンチャクを飼育するためには、色々な微量元素の添加が必要となってきます。
海とは違って、限られ水量の中で飼育しなければいけないため、
イソギンチャクに必要な微量元素は、換水をしない限りは減る一方になります。
元気がないイソギンチャクは、触手を大きく広げなくなったり、影に移動してしまったり、
だんだん萎んで小さくなってきてしまいます。
市販の添加剤などを入れるようにしましょう。
さらに底砂を敷くことが重要です。
底砂から、イソギンチャクに必要な微量元素がある程度溶け出してくるからです。
特に、アラゴナイトサンドは、厚めに敷くことで効果が期待できます。
→こちらをご参考に!「水槽で飼うポイント〜イソギンチャク〜(水槽に入れる生き物について より)」