熱陰極を使用したランプとの違い
殺菌河童フィルターのUVランプに使用されているのは、CCL(冷陰極管)です。
しかし、CCLというランプについては、初耳という方もおられると思います。同じようなランプに、CCFLというのがありますが、こちらの方が、耳にされる機会が多いかもしれません。CCFLは、パソコンのバックライトや、車のヘッドライトのスモールランプとして実績のあるランプなのです。
CCLとCCFL。この2つは厳密に言うと少し違いますが、大きく分けると、同じ、”冷陰極” と呼ばれる電極を使用したランプです。そこで、まずここでは、CCFLを例に、”熱陰極” との違いについてお話します。
”熱陰極”と”冷陰極”
一般的な蛍光灯は、HCFL「Hot Cathode Fluolescent Lamp = 熱 陰極 蛍光管」と呼ばれています。 対して、CCFLとは、「Cold Cathode Fluolescent Lamp = 冷 陰極 蛍光管」のことで、どちらも照明のカテゴリー分類でいうと同じ “蛍光灯” ですが、構造上の違いがあり、それぞれ、電極部分から電子を放出する方式が異なります。
Hot | Cathode | Fluolescent | Lamp |
熱 | 陰極 | 蛍光 | 管 |
Cold | Cathode | Fluolescent | Lamp |
冷 | 陰極 | 蛍光 | 管 |
”冷陰極”のメリット
CCFLは、フィラメントを持たないことから、熱陰極を使用したランプに比べて、主に2つの大きなメリットを持っています。
★フィラメントが断裂する心配がない。 点灯時における電極部分の消耗が小さい。
→ ランプ寿命が長い!
★フィラメントが必要ない分、電極を小さくすることができるので、管をより細くすることが可能に。
→ 省スペース!
これらの特長を活かして、PCを始めとした電化製品・産業機器といった、耐久性が高く、軽量&省スペースを求められる部分に、CCFLが使用されています。
CCFL と CCL
CCFL と CCLの違い
殺菌河童フィルターに使用されているCCLが、CCFLと違っている点は、蛍光塗料が管(ランプ)内に塗られていないというところです。どちらも点灯すると、管内で紫外線が出ますが、蛍光塗料が塗られていないと、紫外線は、そのまま管の外へ出て行きます。
Cold | Cathode | Fluolescent | Lamp |
冷 | 陰極 | 蛍光 | 管 |
CCFLは、紫外線を蛍光塗料に当てて発光させる。 管の外へは、可視光線が照射される。 |
Cold | Cathode | Lamp | |
冷 | 陰極 | 管 | |
CCLは、管の外へ、紫外線がそのまま照射される。 |
殺菌河童フィルターに使用されているランプは、CCLなので、このように管の外へ放射される紫外線によって、殺菌および水質浄化をおこないます。