プレコたちを飼育する水槽ができるまで
スタート:水槽準備
水槽をセット。
底砂、水流ポンプを設置してレイアウトにはアクアリウムロックを使用。
さまざまなカタチや色をした石の中から、隠れ家になりそうなものや、自然らしい景観になりそうなものを選びました。
フィルター内のろ材には、魚を飼育していた他の水槽のものをもらって使用しました。ろ過菌がある程度定着しているろ材なので、これでろ過の立ち上がりが早くなることが期待できます。また、水槽内に漂う有機物を減らすために、活性炭もセットしました。
ここで殺菌灯(TTZ18W)を接続して点灯します。 病気になったり、水が汚れたりしてから使用するのではなく、最初から使用することにしました。これで、魚が状態を崩さないような飼育環境をつくります。 魚を入れるまでは、照明は消して、時が満ちるのを待ちます。
詳しくは、「オレンジフィンプレコ水槽に、殺菌灯が良い」(飼育のポイントページ)へ
1週間後:魚を入れる
数日、殺菌灯を点灯して水を循環させていれば、水槽内の病原菌はほとんどいなくなります。そこで、さっそく、オレンジフィンカイザー(イリリ川産のもの)を3匹入れました。大変人気のあるプレコです。
3週間後:夜に動いているのでしょうか…
プレコたちですが、昼間は石の後ろや水槽の隅に隠れてなかなか出てくる気配がありません。ただ、照明をつけていても水槽壁面にコケが生えてこないので、夜に出てきてコケを食べているのかも…?
まだエサやりは1日おきくらいにしています。
7週間後:その後…
未だ、ほとんど姿を見せてもらえません。。
とりあえず、流木を追加するなどして、工夫していきたいと思います。
10週間後:レイアウトに悩む
プレコが見えやすくなるようなレイアウトを…、と思って石の置き場所を変えたりしてみるのですが、なかなか出てきてくれません。水槽の後ろにまわって見ると、姿は確認できるのですが。。
11週間後:レイアウトを変更
プレコたちが、だいたいいつもいるのは、石の裏や、流木の陰、水槽の後ろ側。人から見えないところが好きなようです…
あんまり出てこないので、またレイアウトを変更。石の色や、表にする向きなども考えて。。
12週間後:水温を変更
いまだに隠れてばかりいるプレコたち。食欲もあまりないので心配です。なにか対策を…、というわけで、水温を25℃から28℃に上げてみました。
13週間後:プレコの動きに変化が!
プレコたちの動きに変化が!
水温を上げてから、徐々に動きが活発になり、エサもよく食べるようになってきました。 こうなってくると、水槽を見ていておもしろくなってきます。
フンが目立ってきたので、半分換水してきれいにしました。
15週間後:新しいプレコを追加
プレコの動きが水温を上げてから、本当に変わりました!
今までは、長い間同じ場所でじっとしていることが多かったのですが、チョロチョロと石の表面や流木の陰を、移動するようになりました。その移動する瞬間、チラッと見える、カイザーの黄色い背ビレの縁がきれいです。
もっと楽しい水槽を目指したくて、レイアウトを変更しました。
新しい仲間も入れました!
15週間後:アベニーを追加
貝の発生が気になってきたので、アベニーパファーを投入。
18週間後:アベニーのおかげで貝が激減
7〜10日に1回、1/4〜1/2の割合くらいの換水ペースで維持しています。 その際に底面の砂利も、砂利ホースで掃除します。
アベニーもよく働いてくれて、貝はほとんどいなくなりました。アベニーもひとまわりほど大きくなったようです。
21週間後:エサの争奪戦
エサは、プレコフードを1日1枚ずつ与えています。1枚なので、エサは奪い合いです。プレコたちは時には奪い合い、時には自分の番が来るまで、おとなしく待っています。そんな光景が毎日観察できます。
23週間後:水流ポンプの位置を上に
オレンジフィンカイザープレコの色が本当にきれいです。
水流ポンプの位置を上にもってきました。
それだけのことですが、水面に動きが出て、変化が生まれます。
水面にも水流ができたことで、川らしい雰囲気になりました。
26週間後:真夏、29.5℃
水温が30℃近くまで上がってきましたが、みんな元気です。各所に、オレンジフィンカイザーの黄色いヒレの先が見え隠れしているのがわかりますか?(写真をクリックすると拡大します。)
オレンジフィンカイザープレコも、ひとまわり以上大きくなり、体高が出てきて立派な雰囲気になりました。状態もとても良いです。(写真をクリックすると拡大します。)
28週間後:新しいプレコとゲオファーガスを追加
新しく、ブルーフィンパナクエ 2匹を仲間に加えました。オレンジフィンカイザープレコの黄色とは対照的な、青色が美しいプレコです。
そして、もう1組、ゲオファーガス 4匹を入れました。ゲオファーガスの “底砂を食む" という習性が、常に底に生えてくるコケ対策になるのでは、と期待しています。
30週間後:ゲオファーガスのおかげで底砂がきれいに
期待通りの働きを見せてくれるゲオファーガス。底砂を口に入れては吐き出すという行為を繰り返しています。おかげで、ラン藻が生えていた底砂は、とってもきれいになりました。水槽が明るく見えます。
34週間後:手間のかからない水槽に
ゲオファーガスのおかげで、底砂を掃除する手間も省け、換水は3週間に1度程度で良いくらいになりました。ガラス面にも大してコケは生えず、快適です。(写真をクリックすると拡大します。)
詳しくは、「手間のかからない水槽にするには、ヴォルテスと、ゲオファーガスが良い」
最初は隠れがちだったブルーフィンパナクエも、最近は、青く美しい尾ビレをよく見せてくれます。
それぞれが心地良く過ごしてくれる水槽を、これからも維持し続けたいと思います。
殺菌灯の使用、水温、水流などについて、ポイントとして詳しく紹介しています。